製品やサービスの「受賞・表彰」の発表は、プレスリリースを配信するよい機会です。第三者の目で評価されたことの発表を通じて、製品やサービスなどの有効性を改めて訴求することができます。そして、受賞・表彰の発表内容だけでなく、自社に関わった人たちへ想いを伝えるきっかけにもなります。
本記事では「受賞・表彰」のプレスリリース作成時に、必ず盛り込みたい内容や注意点などを、PR TIMES社員の監修のもと細かく解説。参考になるプレスリリース事例を含めてご紹介します。
受賞・表彰のプレスリリースを配信する2つのメリット
受賞・表彰のプレスリリースを配信すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは2つのメリットを紹介します。
メリット1.その分野において高く評価されるプロであることを伝えることができる
受賞・表彰は、対象となった製品やサービス、または人材が、その分野において高く評価された証です。それは、自社がそれだけの知見やノウハウを有するプロであるという裏付けにもなります。プレスリリースの配信によって広く知らせることでニーズを持つ層に信頼感を与え、自社の製品やサービスに触れる新たなきっかけとなるでしょう。
メリット2.受賞対象となった製品や技術、人材が関わるサービスを再訴求できる
プレスリリース配信は、受賞・表彰の発表だけではなく、対象となった製品やサービスを改めて紹介する機会となります。従来のセールスポイントに加え、今回の受賞で高く評価された点を訴求し、より有効性を伝えられます。
受賞・表彰のプレスリリースに必ず盛り込みたい内容4つのポイント
では、受賞・表彰のプレスリリースではどのような内容を訴求するべきなのでしょうか。ここでは、必ずプレスリリースに盛り込みたい4つの要素について見ていきましょう。
ポイント1.何の賞を受賞したかを明記する
賞の正式名称や内容の詳細、主催会社の情報などを記載しましょう。主催側の企業が賞の詳細について公開しているWebページなどがあれば、URLを掲載します。
また、受賞に際して認定ロゴマークが付与されている場合は、積極的に活用することをおすすめします。公式から使用を許可されている賞に関する認定ロゴマークは、受賞した証です。賞の詳細と併せて、ロゴマークの画像は盛り込みたいポイントのひとつです。
ポイント2.受賞・表彰対象となった製品やサービス、人物を紹介する
今回、受賞・表彰の対象となった製品や技術、人材が関わるサービスなどを紹介しましょう。基本情報をはじめ、特に今回の受賞・表彰で評価のポイントとなったセールスポイントについて訴求します。プレスリリースで初めて自社の製品やサービスを知る人にも理解しやすいように、丁寧な説明を記載しましょう。
また、製品やサービスの魅力を伝えるビジュアルがある場合は、効果的に活用します。
ポイント3.受賞製品の担当者や受賞した人物のコメントを掲載する
受賞・表彰の対象となった製品、サービスの担当者、そして受賞した人からのコメントは、写真とともにを掲載することをおすすめします。
製品やサービスの開発、運営にかける想いを伝えることで、読み手に親近感や信頼感を与え、新たなユーザーの開拓につながる可能性があります。また、その活動の根底にある企業としての理念などに共感した層が、新たなファンとなって自社の活動を応援してくれるかもしれません。
ポイント4.表彰式がある際は、様子を伝えるビジュアルを掲載する
表彰式が開催される場合は、当日の様子を含めたプレスリリースにするのもよいでしょう。当日の会場の様子、表彰シーンや受賞記念品、記念撮影などのビジュアルを効果的に活用します。
表彰式の情報を含めたプレスリリースにする場合は、受賞のみの情報によるプレスリリースよりも配信タイミングが遅くなることがほとんどです。その場合は表彰式当日か、遅くとも翌日には配信することをおすすめします。
受賞・表彰のプレスリリース作成にあたり注意すること
最後に、受賞・表彰のプレスリリース作成の際に注意したいポイントについて見ていきましょう。ここでは特に注意したい2点を紹介します。
1.発表タイミングや統一フォーマットの有無などを確認する
主催会社から受賞の連絡があった際には、情報公開が可能なタイミングを確認しましょう。ほとんどの場合、受賞・表彰に関する発表の順序としては、賞を授与する主催会社側がプレスリリースの発表を行ったあと、もしくは、同じタイミングで受賞企業側が受賞について発表します。先に発表してしまうなどのトラブルが発生しないよう注意が必要です。
また、発表の際に記載項目などが決まっている場合は、配信原稿の事前確認が必要なケースがあります。こうした点も、あらかじめ確認しておくと安心です。
2.受賞に際し実施する取り組みは併記する
受賞を記念してのキャンペーンなどを実施する場合は、関連情報の露出が高まるタイミングに一緒に情報を出しましょう。受賞や表彰を発表するプレスリリースにも「記念キャンペーン」情報を併記し、受賞のプレスリリースを目にして興味関心を持った読み手にも伝わるようにします。
キャンペーンの詳細を掲載したWebページも同時にアップし、プレスリリースから誘導できるようにしておきましょう。
担当者推薦!プレスリリース配信事例4選
PR TIMESにて実際に配信されたプレスリリースの中から、参考にしたい配信事例をご紹介します。いずれもわかりやすく伝えるよう工夫された配信事例ばかりですので、ぜひ作成の際の参考にご覧ください。
事例1.永井酒造株式会社
- 受賞した賞や製品をわかりやすく伝えるタイトル・キービジュアル
- 賞の詳細、受賞の経緯などを簡潔に記載
- 自社・賞を与える側からのコメントを記載することで、製品のポイントや想いを訴求
参考:フランスの人間国宝級トップソムリエたちにも認められたスパークリング清酒「MIZUBASHO PURE」日本酒コンテスト”Kura Master”にて審査員賞受賞!
事例2.株式会社秋川牧園
- 自社の理念や事業への想いを伝えるタイトル・本文
- 表彰にあたっての評価ポイントを箇条書きで記載
- 表彰式の様子を伝えるビジュアルを掲載
参考:“口に入るものは間違ってはいけない”貫いて50年・「秋川牧園」第43回食品産業優良企業等で農林水産大臣賞を受賞
事例3.株式会社東急ホテルズ
- 社会的背景に対応する自社の戦略的事業展開が受賞に至った旨を記載
- 受賞内容をわかりやすく伝えるキービジュアル
- 受賞に際しての責任者のコメントを掲載
- 賞の概要や過去の受賞履歴団体を記載しており賞の内容を把握しやすい
参考:ロケ撮影を活用しホテルの魅力を発信! 「第5回ロケツーリズムアワード」企業大賞受賞
事例4.株式会社ツクイホールディングス
- 受賞対象となった働き方を写真とともにわかりやすく紹介
- 受賞に至った自社の「働き方への取り組み」について訴求
- 受賞理由の背景色を分けてわかりやすく記載
参考:ツクイの働き方への取り組みが『第8回GOOD ACTIONアワード』で「Cheer Up賞」を受賞
プレスリリース作成の基礎知識
プレスリリース作成にあたり大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。
どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識をご紹介します。
POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら
さいごに
届けたい相手に、想いを届ける。そのための必須スキルのひとつとしてプレスリリース作成のスキルが挙げられます。
数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報が増えています。受け取る側にとっても正しい情報、自身が本当に知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっているといえるでしょう。
届けたい相手である、メディアや生活者一人ひとりに自社の想いを届けることは、決して容易ではありません。情報を詳細かつ届けたい相手にとってわかりやすく、そして魅力が伝わるプレスリリースにすることが求められます。
ひとつでも多くの企業の想いをのせたプレスリリースが配信され、届けたい相手に想いが届けるためにお役立てしていただけると嬉しいです。
【関連リンク】
受賞・表彰のプレスリリースに関するQ&A
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